2018年9月7日~9月9日に東北学連・審判部強化研修会が開催されました。
座学研修、プラクティカルトレーニング、実技の研修を行いました。
座学研修について
櫻井氏のセクションでは、初めに審判員として大切にする心構えとして、日本の茶道などの古典的な考え方である「守破離」を紹介され、普段のレフェリングやアセッシングなどにおいて、どのような心構えでアドバイスを受けるべきかを学んだ。その後、動きとポジショニングの基本的な考え方、正しい判定のために、「角度、距離、対角線式審判法」の三要素を組み合わせた動きのコンセプトを確認した。最後にミニ国体の試合を担当した1級審判員たちの動きの映像を見て、トップレフェリーの動きのイメージをつかむことができた。
木口氏のセクションでは、18/19の競技規則改正を確認した。サッカーにおけるICTの導入により、VARやEPTSなど新技術を前提とした競技規則となり、ワールドカップでも多くの判定が注目された。サッカー審判員として常に新しい情報を取り入れ、正しい競技規則の理解が必要であることを再確認した。
プラクティカルトレーニングでは、アジリティトレーニング、動きの基礎的なボール回しを使ったトレーニング、そしてインターバル走を用いたフィットネステストの三種目を行った。アジリティトレーニングでは、単純なスピードを高めることに加えて、頭を使った判断、そして身体の動きへと伝達するスピードを高めることにも目的を置いた。なかなか判断と身体の動きが連動せず、苦労することになった。
実技では、二日間にわたり全国新人戦大会選抜選考会、デンソーチャレンジカップ選抜選考会の二つを担当し、25分4本のゲームをこなした。試合は東北地区トップレベルの選手の選考会であり、タフでスピーディーなゲーム展開となった。各審判員は主審と副審の両方を担当し、インストラクターの方よりの振り返りを受けた。試合にて、多くのレフェリーが日々の試合において感じている課題に向き合い、チャレンジをした。
【運営コメント】
東北学連審判部 佐久間 氏
本研修会を通じて、後期のリーグ戦に備えるべく様々なチャレンジをし、各審判員が反省を踏まえて、また一つステップアップすることができた。4級審判員として参加した、溝口、佐々木の両名は本研修会を通じて、3級審判員に昇級し、今後のインデペンデンスリーグなどで活躍することとなった。
選手の全力のプレーを支えるべく、運営、審判員など様々な役割があるが、我々学連審判部は、審判レベルの向上と共に東北の大学サッカーそして、地域サッカーの発展に貢献できればよいと考えている。今後もこのような研修会を通じて、競技レベルの向上を図っていく所存である。
結びに、ご協力いただいた、東北各県協会審判委員会並びに、東北地区大学サッカー連盟技術部の皆様にお礼申し上げます。ありがとうございました。