東北障がい者サッカー指導者研修会が開催されました!

  • 掲載日:2022.09.04
  • カテゴリ:指導者

2022年9月4日(日)に仙台市の白百合学園において、東北障がい者サッカー指導者研修会が開催されました。

JFAが掲げるFootball for ALLを目指し、東北地域としては初開催となりました。

仙台白百合学園様、ベガルタ仙台様のご協力もあり、実技・講義も素晴らしい環境で行うことができました。東北各県から定員を大きく超える非常に多くの参加申込を頂き、参加者の皆様からもご好評をいただいて無事に終えることができました。

最初の講義では、コミュニケーションをとることの難しさや様々な障がいの特徴、必要な工夫などを共有しました。アイスブレイクやグループディスカッションがあり、参加者の積極的な姿勢が多くみられました。すべての人が「ともにプレーする考え方」を改めて整理することで、多くの指導者がうなずきながら聞く姿が見られました。

現在Fリーグのヴォスクオーレ仙台所属でデフ日本代表の野寺風吹選手を講師に招き、現在の活躍に至るまでの過去の経験をお話しいただきました。

午後の実技では、様々な障がいを体験することで、必要な準備や工夫、指導法などを学ぶことができました。最後の講義では、実技の振り返りやすべてのサッカーをする人への尊厳について、学ぶことができました。

参加者コメント①伊豆田 和彦さん(山形県)

以前に聾学校の学生と試合をして手話を勉強するようになったので、研修会の情報を知って参加しようと考えた。手話だけでなく、様々な障がいについて学ぶことができてよい経験になったので、手話だけでなく、自分が指導しているチームでも段階的に指導していくことなどのが生かせると思います。

参加者コメント②横澤 佑樹さん(宮城県)

もともと興味があり、同じチームの指導者から声を掛けてもらい参加することとなった。今回の研修会に参加して、障がい者の視点は未知の世界であると知った。全てが新しいことだったので、非常に勉強になった。研修を受けて、健常者にしても障がい者にしても、選手一人一人がそれぞれ違う課題をもっているので、コーチングするときは個々へののコミュニケーションを工夫して行うべきと改めて考えさせられた。

JFAインストラクターコメント 渡辺 篤史さん

色々な方の協力で東北地域で初の開催をすることができた。仙台白百合学園様が会場を提供してくださり、素晴らしい環境でまなびができたと思う。参加された指導者の方に、このような考え方を理解してもらうことで、東北に広がっていけばいいと感じている。今回の参加者には、既に理解されている方、興味があったけれど学ぶ機会がなかった方などいらっしゃったので、こうした取り組みを継続していくことで理解者が増えていくと思う。今回の研修会を、求めている方がこれだけいるということが分かったので、今後は東北各県でも開催されることを期待している。

ゲストスピーカーコメント 野寺 風吹さん(ヴォスクオーレ仙台所属、デフフットサル日本代表、株式会社メルカリとアスリート契約)

自分の原体験をもとに聴覚障害についてお話をする非常に貴重な機会を頂き、ありがとうございました。まずは、知っていただくことが重要だと思いますので、今回の話が何か一つでも新たな気づきにつながれば幸いです。今後も、障がい者サッカーの普及に向けて、より力を入れていこうと思います。